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Lesson.05*基本姿勢2/2ポイント・シート |
◆重心を一致させる究極の基本姿勢
「アメリカン・スタイル」の基本姿勢には、左右のふくらはぎと腰の3ヵ所が馬体に接する「3ポイント・シート」と、鐙に立って腰を浮かし、両ふくらはぎのみが馬体に接する「2ポイント・シート」、また、その中間にあたる「ハーフ・シート」などがあります。
なかでも重要なのが、「2ポイント・シート」。馬と人間の重心の位置を一致させ、スムーズに馬の動きについていく究極の姿勢で、実際に、競技では、スタートからゴールまで、常に、この「2ポイント・シート」のまま騎乗し、一定のリズムとバランスを保って走行することが目標となります。
一方、身体を起こして腰を鞍につける「3ポイント・シート」は、走行中、主に「ブレーキ」や「バランスバック」など、「リズム」や「馬の体勢」を整える役割を果たします。
また、前傾したまま腰を鞍につける「ハーフ・シート」は、重い馬でも推進しやすいなどの特徴があります。
なお、この「3ポイント・シート」や「ハーフ・シート」も、すべて「2ポイント・シート」がベースになっています。
馬体との接点が少ない分、慣れないうちはバランスが取りづらいかもしれませんが、まずはこの「2ポイント・シート」の習得を目指しましょう。
◆2ポイント・シートの正しい基本姿勢
具体的な練習に入る前に、2ポイント・シートの姿勢を確認しておきましょう。
まずは、正しい上半身の姿勢です。上半身は、必ず、進行方向に真っすぐ向きます。
頭部は、身体の中でも最も重い部位で、ただ進行方向に向けるだけでも、ライダーの重心の位置に影響します。しっかりと進行方向を見て、頭は常に地面と水平に保ちましょう。
背筋は真っすぐ伸ばし、30度という前傾の角度をキープします。
馬のハミからライダーの拳、肘までが一直線上に並ぶようにし、拳は、親指と人差し指で手綱をしっかりと握って、残りの指は柔らかく閉じます。また、拳をやや内側に傾けると、肘が自由に柔らかく使えるようになります。
上半身のポイントは、「バランスを意識して、30度の前傾をキープする」こと。特に背中が丸くなると、頭も落ちてしまい、ライダーのバランスは崩れやすくなります。しっかりと前を見て、背筋を伸ばし、バランスを意識して騎乗しましょう。
続いて、下半身の正しい姿勢です。
下半身は、前後のバランスに対応するため、直線であっても、常に、Lesson4で練習した内方姿勢をとります。
膝は、下半身を安定させるため、鞍を軽く抑えるようにします。
ふくらはぎは、常に馬体に接しておきますが、この時、くるぶしまでピッタリつけておくと、脚がより安定します。
鐙は、通常よりも短くし、自分の体重を足の裏全体に落とすように意識して踏みましょう。正しく踏めれば、結果的に、鐙のない踵の部分が下がるはずです。
また、つま先は、少し外に向けておくと、脚が馬体にフィットしやすくなります。
下半身のポイントは、「安定した姿勢で、鐙に体重を落とす」ことです。特に、膝やふくらはぎなどでしがみついてしまうと、踵があがって、鐙に体重を落とせなくなります。
また、脚が馬体から離れたり、前後に動いたりすると、馬も不安になります。
常に脚が動かず、安定した姿勢で、鐙に体重をかけられるように心がけましょう。
◆3つの基本姿勢を、自由に切り替える
「2ポイント・シート」の正しい姿勢を覚えたら、早速、練習していきましょう。
なお、障害飛越のコースは、駈歩で走行するのが基本です。「2ポイント・シート」も、駈歩を想定した騎乗姿勢ですが、安全のため、ゆっくりの常歩から始めましょう。
まずは、普通に騎乗している状態で、あらかじめ30度に前傾します。そこから、鐙に立って腰を浮かし、2歩毎、4歩毎というように、少しずつ「2ポイント・シート」にチャレンジ。徐々に2ポイントの歩数を増やしていきます。
バランスよく鐙に立って、いつでも「2ポイント・シート」をキープできるようになったら、今度は、その安定した下半身のバランスを保ったまま、腰だけを鞍に軽くつける「ハーフ・シート」や、そこから上半身を起こす「3ポイント・シート」にもトライしてみましょう。
常歩で、3つの基本姿勢を、いつでも自由に切り替えられるようになったら、速歩、駈歩へとステップアップし、同じように練習していきます。
なお、この「2ポイント・シート」は、障害を飛越する時の「随伴」という動作に移行しやすいのも特徴です。
スムーズに障害を飛ぶためにも、まずは、フラットワークでしっかりと「2ポイント・シート」をマスターしておきましょう。
◆今回のツボ
「30度の前傾と、下半身の内方姿勢」
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