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※次回更新→3月25日(木)



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Lesson.06*基本姿勢のバランスを強化

◆バランスの向上が、様々な好循環をもたらす
 2ポイント・シートでバランスよく騎乗できるようになったら、今度は、地上横木などを利用して、さらにバランスを強化していきます。
 スムーズに障害を飛越できない原因のほとんどは、ライダーが、落ちそうになる恐怖心などから、バランスを崩してしまうことにあります。
 代表的な例が、脚で馬体にしがみついてしまうケース。踵があがって鐙に体重を落とせなくなり、ますますバランスを保てなくなります。
 また、このように下半身のバランスが不安定だと、さらに手綱にもつかまるようになります。絶えず口を引っ張られる馬は、その苦痛から逃れようとし、やがてライダーの指示にも従わなくなっていきます。
 反対に、ライダーが馬の邪魔をせずに、バランスよく騎乗できると、馬は運動しやすくなり、気持ち良く障害を飛べるようになります。ライダーからの合図も明確になるため、馬も指示通りに動くようになり、ライダーもますますバランスがとりやすくなるという好循環が生まれます。
 このように、ライダーのバランス向上は、馬との信頼関係を深めるなど、様々な好循環をもたらしてくれます。同時にそれは、パワーよりバランスを重視するアメリカン・スタイルの真髄でもあるのです。

◆ロング・リリースで、バランスを強化
 馬の動きに合わせて拳を譲ることを「リリース」と言いますが、アメリカン・スタイルのアプローチには、3つの「リリース」があります。
 1つは、拳を大きく前に譲る「ロング・リリース」。アプローチの時から、あらかじめ拳を大きく前に譲っておき、手綱がぶらぶらの状態で、地上横木や障害に向かいます。障害飛越などは馬に任せるため、ライダーはバランスだけに集中して練習できます。  2つ目が、馬の動きに合わせて拳を譲る「ショート・リリース」。アプローチではしっかりと手綱を握って、馬と一定のコンタクトを保ち、障害を飛越する時だけ、馬の動きに合わせて拳を前に譲ります。競技などのコース走行で基本となる技術です。
 最後に、究極の理想型「オートマチック・リリース」。アプローチから障害飛越、着地まで、馬の口とライダーの拳が、まったく同じコンタクトを保ち続けます。人間と馬の重心が一致し、ライダーも完璧なバランスで騎乗することが条件になる、人馬一体の境地です。
 このうち、ビギナーライダーにおすすめなのが、ライダーがバランスだけに集中して練習できる「ロング・リリース」です。
 最初は、埒沿いに3本の地上横木を置き、「ロング・リリース」で速歩通過を練習していきましょう。2ポイント・シートのまま、拳を前に譲り、手綱がぶらぶらの状態で、地上横木にアプローチします。後は馬に任せて、ライダーは、自分のバランスを保つことだけに意識を集中しましょう。
 地上横木を通過する際、馬の動きは若干、大きくなりますが、しっかりと踵から体重を落とし、バランスを一定に保ちましょう。
 なお、バランスが崩れてしまう場合は、脚で馬体にしがみついたり、手綱につかまったりせずに、馬のたてがみを掴んで下さい。馬の項から頚全体の1/3あたりを掴むと、正しい30度の前傾姿勢を維持しやすくなります。
 バランスよく通過できるようになったら、地上横木を5本まで増やしていきましょう。
 こうして、下半身のバランスが安定し、手綱などにも頼らずに、自分の体重を支えられるようになれば、アメリカン・スタイルの極意、馬と人間の重心の位置も、より早く掴めるようになります。  なお、速歩通過で恐怖心を感じるようなら、常歩通過から練習していきましょう。ライダーの恐怖心は、馬にも伝わってしまいます。焦らずじっくりと、自分のペースで練習することも、楽しく安全に上達する秘訣なのです。

◆今回のツボ
「バランスの強化は、馬への思いやり」

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