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Lesson.10*リズム3/ペースのコントロール |
◆フラットワークで、正しいリズムを作る
今回は、これまで解説した正しいリズムを作り出す、馬のペース・コントロールについて解説していきます。
ペース・コントロールの基本は、簡単に言えば、加速と減速の2つだけですが、騎乗馬に前進気勢豊かな「軽種」を想定するアメリカン・スタイルには、1つの加速の合図と、3段階にも及ぶ減速の合図があります。
まず、加速するためには、ライダーが常に内方姿勢をとる基本姿勢「2ポイント・シート」から、やや前にある内側の脚に体重をかけて、ライダーの重心を前方に移し、両脚で馬体をはさんで推進します。この時、馬の反応が悪ければ、馬の肩に鞭をあてる合図も効果的です。
一方、減速するためには、「2ポイント・シート」から、やや後ろにある外側の脚に体重をかけて、ライダーの重心を後方に移し、拳を握って手綱を控え、減速の合図を送ります。
この時、馬の反応が悪ければ、ライダーの重心の位置を、さらに後方へと移していきます。
まず、前傾したまま、腰を鞍に軽くつける「ハーフ・シート」に切り替え、それでも反応しなければ、上半身を真っすぐに起こす「3ポイント・シート」に切り替えましょう。
これらの減速の合図のポイントは、バランスを大きく崩さないように必ず段階を踏むことと、まず、ライダーの重心の位置を後方に移し、馬に準備を促してから、拳による合図を送ることです。
ライダーの重心移動なく、ただ拳を握ったり、1秒より長く手綱を引っ張ったりすると、馬はその苦痛から逃れようとし、ますます加速する場合があります。
どうしても馬が減速しない場合は、一度、常歩に戻り、重心移動とともに、握った拳をいったん譲り、また握るという合図を繰り返し、「拳を握って手綱を控えた時には減速する」という約束事を馬が覚えるまで、何度も練習しておきましょう。
なお、馬は障害を飛越するたびに、加速を伴い、前方にバランスが崩れやすくなります。減速の合図は、こうした馬のバランスやリズムを立て直す役割も果たします。
最終的には、基本となるライダーの重心移動だけでペースをコントロールできるように、なるべく小さな動作の合図を心がけましょう。
◆コース上におけるペース・コントロール
フラットワークで、正しいリズムを作れるようになったら、今度はコース上で、リズムをキープする練習をしていきましょう。
前回練習したコースに、さらに、直線上に並ぶ2つの障害を加えることで、近代コースデザインの基本を網羅したアメリカン・スタイルの「練習用コース」が完成します。
最初のコンビネーション障害をスムーズに飛越した時と、まったく同じリズムをキープできれば、最後の2つの障害も、スムーズに4完歩で飛越できるはずです。もし、この2つの障害間の距離が長く感じたら、ペースが遅く、短く感じたらペースが速いことになります。
なお、コース走行中は、馬が障害を飛ぶことに集中するためにも、ライダーは「2ポイント・シート」のまま、静かに騎乗することが理想です。もし、走行中に大きな動作で合図を送れば、ライダーや馬のバランスが崩れるなど、別の弊害を生み出す原因にもなります。
フラットワークで十分に準備をし、しっかりと正しいリズムを作ってからコースに入るようにしましょう。
また、コース走行中、どうしても「2ポイント・シート」のままリズムを保てない場合は、障害から着地した後、余裕を持って、ペース・コントロールの合図を送り、しっかりとリズムを整えてから、次の障害に向かうようにします。
最終的には、「2ポイント・シート」の姿勢のまま、わずかな重心移動だけで正しいリズムをキープできるように、繰り返し練習していきましょう。
◆今回のツボ
「ペースを一定に保つ秘訣」
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