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ばんえい競馬、ソフトバンクの支援により継続へ

 12月14日(木)、北海道帯広市とソフトバンク・プレイヤーズ株式会社が合同記者会見を開き、2006年度で廃止が濃厚だったばんえい競馬を、帯広市が一市で継続すると発表した。
 ばんえい競馬は、約1トンの大きな馬が鉄のソリをひき、途中2ヵ所に坂がある全長200mの直線コースを走るレース。世界で唯一とされているこのレースは、『北海道遺産』に指定されている。
 しかし、この伝統的な競馬も、近年は売上げ減に悩まされ、累積赤字は31億円にも上る状態になった。これを受け、開催する北海道4市(旭川、北見、帯広、岩見沢)が、改善策や今後の方針について検討を続けてきたが、今年の10月20日(金)、4市の市長らが集まり、現行の4市開催は続行不可能だと判断。その後、何とか2市開催はできないかと検討していた岩見沢市と帯広市も、11月27日(月)に継続を断念。両市長が記者会見で廃止へ向かわざるを得ないという発表を行っていた。
 開催4市の中で、継続に最も積極的だったのが、帯広市。帯広市のサイトによると、11月27日の会見の際も、市長の砂川敏文氏(58)は、
 「競馬というより、馬の文化への思いがあります。北海道の歴史を体現しているものであり、北海道遺産として将来へ残していきたいという道民の意思もあります。そういう貴重なものだと思いますし、競馬に従事している人たちや、競馬に関係する仕事についている人も沢山おり、地域経済の中でもきちんとした地位を占めています。そうしたことを総合的に考えて、やはり残せるものなら残していきたいという思いは今でも変わりません」(砂川)
 と、ばんえい競馬継続への思いを語っていた。
 そして今回、その努力が実り、地方競馬全国協会の支援のもと、ソフトバンクグループと提携する形での存続が実現した。
 提携するのは、帯広市と、ソフトバンクグループのソフトバンク・プレイヤーズ株式会社。両者の合同ニュースリリースによれば、既に地方競馬の勝ち馬投票券のインターネット販売を行っているソフトバンク・プレイヤーズが、2006年度中に100%子会社を設立。現在、開催業務を行っている北海道市営競馬組合が解散した後、帯広市が競馬法上民間委託ができる業務の大部分を引き受ける予定となっている。
 今後、ソフトバンク・プレイヤーズは、インターネット技術を活用した効率化、競馬施設等の整備、ファンサービスの充実などをはかっていくとのこと。また、さらに、グループの強みを活かしてインターネット上でのプロモーションや、携帯電話を通した支援キャンペーンなどにも取り組んでいくという。
 同帯広市農林課によると、砂川市長は、この提携実現について、14日の会見で次のようにコメントしたという。
 「私としては、ソフトバンクグループの知名度やインターネット技術の活用により効率化を図り、新しく、新鮮な『ばんえい競馬』を目指していきたいと考えておりますが、一方で経営見通しに対しましては、甘くはないとの認識に変わりはなく、今後とも、関係機関、関係各位の力強いご支援はもとより、地域、全道、全国の皆様の温かいご支援・ご協力が継続開催には不可欠であり、何よりも一歩前に進める勇気となりますので、今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げる次第であります」(砂川)
(A.T.)

冬の帯広競馬場

ソリを引き、ゴールを目指すばん馬たち
『帯広市』サイト 市長記者会見情報ページ www.city.obihiro.hokkaido.jp/hp/data/menu000001600/hpg000001570.htm

『ソフトバンク・プレイヤーズ』サイト ニュースリリースページ www.softbankplayers.co.jp/news/

『ばんえい競馬(北海道市営競馬組合)』サイト www.banei-keiba.or.jp/

[2006.12.17]


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